三菱 霧ヶ峰、エアコンを自分で分解して掃除する方法!

梅雨に入る前にエアコンのお掃除を!
わが家は三菱の霧ヶ峰を使っているsoeパパです。[@soepapa_hibilog ]
みなさんこんにちは!

たまたま送風口に目が行きファンを見ると、とんでもないぐらいカビまみれ!
このまま動かしたら部屋中にカビがまき散らされることになるかと思うと恐ろしくて動かせません。

息子ちゃん達もまだ小さいですし、子どもにカビを吸わせるわけにはいきませんよね。
業者さんに頼まなくても簡単に掃除できるので分解して中のファンを取り出して洗うことにしました。

というわけで今回は三菱 霧ヶ峰の掃除の仕方を解説します!

エアコン(霧ヶ峰/お掃除機能無し)を分解しよう!

わが家のエアコンは三菱製の霧ヶ峰。
年式は2014年製
型番はMSZ-GM284-W

お掃除機能はありません
可動部分は壊れやすいですし正面のフィルターくらい自分で掃除機かければいいだけなのでシンプルなタイプが好きなんですよね。
お掃除機能があるタイプは分解の難易度が上がるので業者さんにお願いしましょう。
やばいのは送風ファン(シロッコファンとも言います)についたホコリカビ
1年でこの有様です・・・。

分解に必要な道具


脚立
ドライバー(磁石付き)

足場を確保して分解用のドライバー1本あれば分解可能です。
ドライバーはカバーの固定ネジ2カ所、熱交換器の固定ネジ2カ所、送風ファンの固定ネジ1カ所で使用します。

カバーと熱交換器は磁力なしのドライバーでも問題ありませんが、送風ファンは奥の方にネジがあって取り外すのに磁力がないとネジを紛失してしまうので注意しましょう。

三菱霧ヶ峰の分解&掃除方法

まずはコンセントから電源プラグを引っこ抜きます。
これ、絶対。
カバー部分の構成はこんな感じ。
前面パネルを開けるとフィルターがあります。
ここは定期的にお掃除しないと消費電力が上がるので普段から気をつけましょう。
フィルターの掃除をしましょう。
外す時にホコリが落ちるのイヤなので私の場合は付けたまま届く所は掃除機かけちゃいます。
届かない上の方は外してから掃除機かけます。
ノズルのアタッチメントがあるとフィルター掃除がすごくべんりなのでおすすめです。
エアコンと天井の隙間もお掃除簡単。
カバーを外す前にホコリと掃除しておけば飛び散らないのです。
風向きフラップを取り外しましょう。
まずは手前の上下フラップを外します。
真ん中の留め具を抜けば取り外せるようになります。
分解するだけなら左右フラップは外さなくてもいいのですが外してこれもキレイに掃除しましょう。
左右フラップは5カ所のツメに引っ掛けてあるだけです。

カバーを取り外します。
とりはずして後ろから見た写真ですが、赤い丸の所が上側のロックのツメ。4カ所あります。
外す時は下の青い丸の下側のロックからはずします。
下側は3カ所でロックしてあります。
左右のロックはネジなので目隠しのカバーを外してからネジを取り外します。
カバーをなくさないように注意。
両サイドのネジを外してから下側中央のツメを下に引くように外します。
 中央のツメで空いた隙間をとっかかりに横にスライドさせて行って左のロックを外す。
同じように右のロックも外します。これで下側が浮いているはずです。
このまま下側を手前に引くと上側のツメも外れると思います。
基盤部分を外します。(完全には取り外しません。)
はじめに上の写真で赤と青の配線がつながっているコネクタを抜きます。
次はここにあるツメを外します。
ツメを解除すると右側にブランと開いてくれます。
次にドレンパンを外します。
エアコン下部のグレーのパーツです。
結露してできた水を受け止めるパーツなのでカビやすいところでもあります。
ドレンパンはこの突起にのっかってるだけなので手前にずらしてやれば動かせるようになります。右も同じように突起にのっていますので外す。
ドレンパンが外れるとドレンホースと繋がっているので一緒についてくると思います。
ドレンホースを外しましょう。水が出るかもしれないので注意して下さい。

上のレバー(?)を押さえながら引き抜くように思いますが、それだと固くてなかなか抜けません。
レバーではなく引っ掛けてあるツメを直接親指で外してやると思いのほか簡単に外す事ができます。
ドレンパンもそこそこカビが生えてました・・・。
これもキレイに掃除しましょう。
薄い金属板がズラッと並んでいますね。
ここは熱交換器で、金属の管は冷媒配管
ここまでくれば熱交換器の左側を浮かせて送風ファンを引き抜くだけ。
先に送風ファン(シロッコファン)を固定しているネジを外します。

一番右側の部分をくるくる回転させながら見てみると一か所だけ羽がないところがあります。送風ファンの内部にネジで固定してあるドライバーを差し込むための隙間です。
ここからネジをまわして取り外すのですが磁石付きのドライバーじゃないと外した後取り出せないので、必ず磁石付きのドライバーを使いましょう。

無い場合はドライバーの金属部分に磁石をくっつければ即席磁力付きドライバーになります。
ただこれをやっちゃうとドライバーがしばらく磁力を帯びるので精密機器などの分解には磁力が消えるまで使わないほうがいいでしょう。
熱交換器を固定しているねじを外します。
熱交換器の左側を浮かせるには上方向に引き上げるように引っ張ると隙間ができます。
送風ファンを取り出せる様になるのでそのまま引っこ抜きましょう。
とりはずした送風ファン

送風ファンのカビを除去するには

カビがやばいですね・・・。
まずは台所用洗剤でもいいので外側からブラシでゴシゴシ。
ざっくりとカビとホコリを落します。

次に熱湯につけましょう。
50度以上の熱湯を90秒かけ続けるとカビは根元から死滅するのでシャワーや浴槽の温度を最大にしてぶっかけてやりましょう。

これでカビの生命力は奪えますがすでに繁殖しているものの死骸は残ります。
次はアルカリ性の水溶液でカビを分解させます。
大きい袋ファンが入る位の段ボールを用意。
無ければちょっとお湯がもったいないですが浴槽で。

40度〜50度のお湯過炭酸ナトリウムを入れて30分〜60分くらいつけ置きします。
過炭酸ナトリウムは1リットルあたり10グラムくらい入れればOKです。
過炭酸ナトリウムは洗濯槽のカビ落しで使われる洗剤ですね。

お湯の温度が高過ぎると効果が落ちるので50度までにしてください。
強いアルカリ性の液体になるので長時間つけておくとステンレス以外の金属を腐食させる可能性があります。
ファンもそうですが、湯船にも金属はあるのでしっかりと流すのを忘れずに。

強アルカリ性の水溶液はたんぱく質を分解させるのでカビを落す事ができるのですが人の肌も分解させてしまいます。手荒れを防げるのでゴム手袋をした方がよいでしょう。

つけ置きあともブラシでこすっておきましょう。
裏側は手作業で拭かないと完全には取れてないかもしれません。
ニトリのロールのふきんに爪楊枝の後ろ側に巻いてフキフキ。
これが一番ダルいですが根こそぎ汚れを取りたいですからね。
ふきんの黒ずみ具合に驚愕しつつ拭き取りましょう。

綺麗に拭き終わって送風ファンをしっかり乾かしたら分解と逆の手順で戻して行きます。
記事を逆に辿って下さいね。

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送風ファンを戻す前の注意点。


注意点は2つ。

1つ目の注意点は右側に押し込みすぎると送風ファンが動かした時に「カッカッカッ」っと音がします。
右側面のなにかにぶつかるらしく押し込みすぎない所でネジ固定してくださいね。

私は何も考えず一番右奥まで押し込んで送風ファンを固定してしまったので再度分解するはめになりました(笑)


2つ目の注意点。こちらは記事を読んでいただいた方からの質問がありましたので追記させていただきます。

送風ファンの左側にゴム製のパーツがついているのですが、これは「ベアリングマウント」という部品で送風ファンの軸受になっています。ベアリングマウントを取り外した時に軸の部分にネバっとしたグリースが塗布されているのを感じたと思いますが摩擦による摩耗を防ぐための処置で送風ファンを洗ってしまうとこのグリースも無くなってしまいます。

そのまま戻してしまってもベアリングマウント内にもグリースが残っているのですぐにどうこうというわけではないのですが摩擦により部品の劣化が早まってしまいます。劣化を防ぐためには再度グリースを塗布すれば良いのですがじゃあ何を使えばいいの?ということになりますよね。

三菱電機さんにお問い合わせで確認したところベアリングマウントに使われているグリースは「リチウム石けんグリース」ですよという回答をいただきました。なのでそれに準じた物を塗布すればよいということになりますね。

また、呉工業さんから販売されている「シリコングリースメイト ペースト」でも代用可能です。当然、使用して上手くいかなくても自己責任の範疇なのですが呉工業さんに確認したところ「可能です。ただし、適量(少量)をご使用ください。」とのことでした。


エアコン洗浄スプレーは使えるのか?


取り外して送風ファンの内側を拭いてみるとわかりますが、これをエアコン洗浄スプレーをかけた程度で取れるとはとても思えません。
エアコン洗浄スプレーを売りたいのはわかりますが使う事で洗浄液が残りそれがカビの原因になったりするのでスプレーはあまり使わない方がいいです。

分解された方はお気づきと思いますが、スプレーで流れ落ちた汚れはどこに行くのでしょうか?そう、ドレンパンを通りドレンホースに流れて行くのです。
水で洗い流すわけではないので流れて行かずに途中で止まってしまうのは確実です。

エアコン洗浄スプレーを使うくらいなら清掃業者さんに頼みましょう。

まとめ


自動お掃除機能がついていると値段も上がりますし、可動部分があると故障しやすくもなります。内部の送風ファンまで掃除してくれるわけでもないですし。

個人的な意見ですがエアコンは自分で掃除できるシンプルなタイプがいいと思うんですよね。そういった面でも三菱の霧ヶ峰は割と簡単に分解できるエアコンなのでおすすめなんですよ。

一人暮らしの時はあまり気にしてませんでしたが、子どもが生まれて風邪引いたり、アレルギーが起こったりするのを見るとエアコンの掃除はちゃんとしなきゃな〜と感じています。

以上、エアコン霧ヶ峰の分解して掃除する方法でした〜
それではまた次回!

※分解は自己責任にて作業して下さいね。
当ブログでは一切の責任を負うことができません。