大川市の歴史ある神社「風浪宮」おふろうさんはこんな所。

2017年も残すところあとわずか!
みなさんこんにちはカツオです。[@katsuo_dengon ]

お正月も近いので今回は大川市の神社「風浪宮」をご紹介します!

大川生まれの方には小さい頃から遠足や花見でなじみ深い神社ですが、どんな神社なのかなんとなくしか知らない方もいらっしゃるかもしれません。

というわけで風浪宮に関していろいろ調べてみました!

神社詳細

風浪宮
住所 〒831-0016 福岡県大川市大字酒見726-1
電話番号 0944-87-2154

創建 192年

御祭神
少童命三座(表津少童命、中津少童命、底津少童命)

相殿御祭神
息長垂姫命(神功皇后)
住吉三神(表筒男命、中筒男命、底筒男命)
高良玉垂命


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風浪宮ってどんな神社?

大川市の酒見にある神社で、地元では「おふろうさん」の呼び名で親しまれています。
創建は192年。なんと1800年以上も前に建てられたのだそうです!

ご祭神は「少童命(ワダツミノミコト)」といい「綿津見神(ワタツミ)」と書くこともあります。

イザナギが黄泉から帰って禊をした時に、上津少童命(ウワツワタツミ)、中津少童命(ナカツワタツミ)、底津少童命(ソコツワタツミ)の3柱(神様は柱と数える)が生まれました。

この3柱を総称して「少童命(ワダツミノミコト)」と呼びます。少童命は海の神様で、有明海が近い事から海洋民族の根拠地でもあり海にゆかりのある神様として信仰されてきています。

ワダツミノミコトはどんな神様かというと、海の主宰神と考えられており海上守護の神様とされています。西洋の神様だと、ギリシャ神話のポセイドンやローマ神話のネプチューンと似ているかな?

ゲームでも時々海関連の神様やキャラクターとしてワダツミが出てきますが、実際には3柱の神様の総称なので間違って覚えている方もいらっしゃるかもしれませんね。

ご由緒

本宮は神功皇后が新羅御新征よりの帰途(西暦一九二年)軍船を筑後葦原の津(大川榎津)に寄せ給うた時、皇后の御船のあたりに白鷺が忽然として現われ、艮(東北)の方角に飛び去りました。皇后はその白鷺こそ我が勝運の道を開き給うた少童命の御化身なりとして白鷺の止る所を尾けさせられ、其地鷺見(後の酒見)の里を聖地とし、武内大臣に命じて仮宮(年塚の宮)を営ませ、時の海上指令であった阿曇連磯良丸を斉主として少童命を祀りました。(旧暦十一月二十九日)
引用:風浪宮/御由緒

ざっくり言うと神功皇后(じんぐうこうごう)が新羅(しらぎ/朝鮮半島の東部にあった国)を攻めた帰り大川の榎津に寄ったとき、皇后の軍船の近くに白鷺(しらさぎ)が現れた。

その白鷺を勝利に導いてくれたワダツミの化身したものとして白鷺のすみかにワダツミを祀ったのが始まりとされています。

風浪宮の境内

 風浪宮の入り口の鳥居。
手水舎(ちょうずや)。ここで手を清めます。
手水舎での作法
  1. 手水舎に一揖する。(一揖[いちゆう]は、軽くお辞儀をすること。)
  2. 右手で柄杓(ひしゃく)を取り手水をすくう。
  3. 手水で最初に左手を清める。
  4. 柄杓を左手に持ちかえる。
  5. 手水で右手を清める。
  6. 次に口をゆすぐため右手に柄杓を持ち替える。
  7. 左の手のひらに手水を溜めて口に含む。(柄杓から直接口に含まない)
  8. 音を立てずに口をゆすいで清め、そっと吐き出す。
  9. 左手をもう一度清める。
  10. 柄杓の柄を片手で持ち柄杓の柄(持つ部分)に手水をしたたらせて洗い流す。
  11. 柄杓を元の位置に戻し、一揖する
簡略化すると、左手→右手→口→再度左手→柄杓の柄の順で清めていきます。

本殿入り口の門と手前の橋。
池はあまり奇麗ではないですが錦鯉が泳いでいます。
本殿。国の重要文化財に指定されています。
 本殿の中。
賽銭箱。
刻まれている紋が丸がみっつなのは 少童命(ワダツミノミコト)が三座一体の神様だからでしょうか?
こちらも重要文化財の五重の塔。
この社のなかに置いてあります。
はいこちらが中の、石造五重塔。
天然記念物の白鷺の楠。風浪宮が建てられた元になる話に出てくる白鷺(しらさぎ)が止まった所とされる場所。
樹齢2000年。
逸話の書かれた石碑もありました。
鷺見、白鷺を見た土地?から酒見の地名の由来になったとか。

相殿神

境内の案内図。
 風浪宮の主神である少童命(ワダツミノミコト)の他にも祀られている神様があります。

梅乃宮

木乃花咲耶姫(コノハナサクヤヒメ)がお祀りされています。良縁成就、恋愛成就の縁結びの神様です。鳥居もピンク色ですね。

松風稲荷神社

 松風稲荷を祀っている神社。商売繁盛、五穀豊作。
 裏手にお稲荷さんが座っています。

岩藤稲荷神社

風浪宮には2社の稲荷神社があるようですね。
こちらは岩藤稲荷を祀った神社で、商売繁盛、五穀豊作のご利益があります。

月読神社

月読(ツクヨミ/ツキヨミとも言う)がお祀りされています。
風浪宮では未来を掌る神様とされています。眼病平癒の御神徳があるそうです。

薬師社

薬師神がお祀りされています。薬の神様なので御神徳は病気平癒。

蛭子社

蛭子神、えびす神がお祀りされています。幸福、商売繁盛の御神徳。

天満社

天神、菅原道真公がお祀りされています。学問の神様とされとされているので学業成就の御神徳があるそうです。

磯良丸神社

阿曇磯良丸を祀る社。大川の開祖の神様とされています。

社務所

 風浪宮の社務所。
 縁結びのおみくじがありました。
鯉のえさは100円。
お守り各種。

風浪宮の狛犬


境内の中には4体の狛犬が配置されています。
阿形(あぎょう)と吽形(うんぎょう)があり、阿形は口を開けておりと吽形は口を閉じています。
楼門をくぐった本殿側の狛犬。右側の阿形。
楼門をくぐった本殿側の狛犬。左側の吽形。
手前側の狛犬。右側の阿形。
手前側の狛犬。左側の吽形。

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まとめ


  • 風浪宮の愛称は「おふろうさん」。
  • 御祭神は少童命(ワダツミノミコト)。
  • 1800年以上の歴史がある。
  • 白鷺の楠の樹齢は2000年。
  • 大川を開いた阿曇磯良丸が祀られている。

大川市民にはなじみ深い神社ですが、行ってみると知らないことがたくさんあったなぁと感じました。

初詣では本殿だけではなく、相殿社にも参ってみてくださいね!

いかがでしたでしょうか?
それではまた次回!