わたしの家庭も奥様の産休が終わるとともに1歳になる月に次男を保育園に通わせ始めました。
長男はもうすぐ3歳。そうなると今度は保育園から幼稚園に変えた方がいいのか?という悩みがでてきたのです。
そこで保育園と幼稚園の違いについて調べてみましたので比較をまとめました。
最後にわたしの住む福岡県大川市の保育料についても少し触れております。
保育園にいくら費用がかかるのかの参考になれば幸いです。
施設としての違い
保育園
所轄:厚生労働省 根拠法令:児童福祉法第7条
目的:日々保護者の委託を受けて、保育に欠けるその乳児又は幼児を保育すること。
目的:日々保護者の委託を受けて、保育に欠けるその乳児又は幼児を保育すること。
幼稚園
所轄:文部科学省 根拠法令:学校教育法第1条
目的:幼児を保育し、適当な環境を与えて、その心身の発達を助長すること。
まず始めに2つの違いとして管轄と法律の違いがあります。目的:幼児を保育し、適当な環境を与えて、その心身の発達を助長すること。
保育園は厚生労働省の管轄で「児童福祉施設」。
幼稚園は文部科学省の管轄で「教育施設」。
それぞれの園の目的と合わせてみてみると、
保育園は家庭に代わり子どもを保育することが目的であり、
幼稚園はその心身の発達を助長することを目的とする「学校」となります。
方針の違い
教諭・保育士の資格
保育園:保育士資格証明書
幼稚園:幼稚園教諭普通免許状
それぞれの資格を比べてみると保育園は「保育士資格」で、幼稚園は「教諭免許」であることから幼稚園は教育施設だということがわかると思います。幼稚園:幼稚園教諭普通免許状
資格取得の行程に違いはありますが、どちらも国家資格です。
ここまでの内容で比べてみると、子どもの発育には幼稚園に通わせた方がいいと感じるかもしれませんが、文部科学省の資料にはこうありました。
保育園
対象年齢:0歳〜小学校入学前まで(0歳は早くても2ヶ月から)
機能・役割:保護者の就労等により保育に欠ける乳児又は幼児等を保育する児童福祉施設である。
ただし、3~5歳児に対ては幼稚園教育に準じる教育が行われている。
機能・役割:保護者の就労等により保育に欠ける乳児又は幼児等を保育する児童福祉施設である。
ただし、3~5歳児に対ては幼稚園教育に準じる教育が行われている。
幼稚園
対象年齢:3歳になった春〜小学校入学前まで
機能・役割:満3歳から小学校就学の始期に達するまでの幼児を対象に教育を行う学校である。
保育園の「3~5歳児に対ては幼稚園教育に準じる教育が行われている。」という一文がありますし、近年では両方の特徴を併せ持つ複合型保育施設の「認定こども園」というものがあります。機能・役割:満3歳から小学校就学の始期に達するまでの幼児を対象に教育を行う学校である。
認定子ども園とは、保育と教育を一体的に行う施設で、保育園と幼稚園のいいとこ取りしたようなものになります。
わたしの住んでる大川市には「保育園」が8園、「認定こども園」が6園あります。
入園方法の違い
入園・入所の手続き
保育園:保育に欠ける乳幼児をもつ保護者が保育所を選択し、市町村に申し込む。
幼稚園:就園を希望する保護者と幼稚園設置者の契約による。
保育園・認定こども園は市役所に、幼稚園は直接自分で幼稚園に利用申し込みします。幼稚園:就園を希望する保護者と幼稚園設置者の契約による。
あずかる時間の違い
1日の教育・保育時間
保育園:8時間を原則とし、保育所長が定める。
幼稚園:4時間を標準として各園で定める。
園によって違いはありますが、実際の時間でいうと幼稚園:4時間を標準として各園で定める。
保育園は7:00〜18:00
幼稚園は9:00〜14:00
というところが多いようです。
土曜日に関してですが保育園は標準的に土曜も登園日のところと預かり保育のところとまちまちですが、幼稚園は基本的にはお休みですので預かり保育になります。
お休みの違い
長期休業日
保育園:長期休業日はない。
幼稚園:夏休み、春休み等の長期休業日がある
幼稚園は学校ですので夏休みは1ヶ月ちょっとあります。幼稚園:夏休み、春休み等の長期休業日がある
年割りで保育料は算出されていますので、夏休み期間中の8月も月の保育料は必要になります。
夏休み中も預かり保育をしていますが、別途保育料が必要になり、夏休み中給食はないのでお弁当も持参するのが一般的です。
保育園は長期的な休暇はありませんが、お盆休みや年末年始は休園になります。
社会人のお休みと同じ感覚ですね。
費用の違い
保護者の負担
保育園:市町村ごとに家庭の所得等を勘案して設定された保育料を納める。
幼稚園:設置者の定める入園料,保育料等を納める。(家庭の所得に応じてその一部を減免する就園奨励事業が行われている。)
一番気になる保育料ですが都市ごとに違うので一概には言えません。幼稚園:設置者の定める入園料,保育料等を納める。(家庭の所得に応じてその一部を減免する就園奨励事業が行われている。)
わたしの住む大川市に当てはめると幼稚園(認定子ども園)の方が負担は少なくなっています。
そもそも大川市は保育料がめちゃめちゃ安いので万単位での差は出ません。
大川市の保育料の実例
大川市に住所を置き、ご主人がサラリーマンで奥様がパートしているご家庭であれば・・・、というかわたしの家の話なんですが(笑)
保育園の保育料は月9,000円支払っており次男は半額の4,500円です。
これは「3号認定こども」という区分から算出されたもので、3歳からは「2号認定こども」となりますので長男は月額7,900円になります。
もし幼稚園に通わせるのであれば長男は月6,200円になると思います。
大川市の子ども医療費に関してはまわりの市町村と比べて少し高いのですが、保育料がかなり安いのでそれを加味しても十分おつりがくるくらいです。
子育てに関しては大川市おすすめですよ!
ちなみに保育料の算出には自分の「市町村民税所得割課税額」なるものを調べる必要があり、5月に通知がくる「給与所得等に係る市町村・県民税特別徴収税額の決定・変更通知書」というものに記載されています。
自分で計算もできるのですが複雑なので通知書を見た方が早いです。
通知書の「税額」-「市町村」-「所得割額」の部分を参照ください。
これを大川市のサイトにある保育料の一覧に当てはめると自分の家庭の保育料がわかります。
今回参考にした大川市の保育料一覧は下記になります。
大川市の保育料参考資料:
◆ (1号認定) 新制度に移行した幼稚園・認定こども園の保育料
http://www.city.okawa.lg.jp/s028/020/050/020/201701.pdf
◆ (2号・3号認定)保育所・認定こども園の保育料
http://www.city.okawa.lg.jp/s028/020/050/020/20170203.pdf
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保育園と幼稚園の違い一覧
最後に一覧表にしてまとめておきます。
保育園 | 幼稚園 | |
---|---|---|
所轄 | 厚生労働省 | 文部科学省 |
根拠法令 | 児童福祉法第7条 | 学校教育法第1条 |
目的 |
日々保護者の委託を受けて、保育に欠けるその乳児又は幼児を保育すること。
|
幼児を保育し、適当な環境を与えて、その心身の発達を助長すること。
|
教諭・ 保育士の資格 |
保育士資格証明書 | 幼稚園教諭普通免許状 |
対象年齢 |
0歳〜小学校入学前まで(0歳は早くても2ヶ月から)
|
3歳になった春〜小学校入学前まで
|
機能・役割 |
保護者の就労等により保育に欠ける乳児又は幼児等を保育する児童福祉施設である。ただし、3~5歳児に対しては幼稚園教育に準じる教育が行われている。
|
満3歳から小学校就学の始期に達するまでの幼児を対象に教育を行う学校である。
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1日の教育・保育時間 |
8時間を原則とし、保育所長が定める。
|
4時間を標準として各園で定める。
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長期休業日 |
長期休業日はない。
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夏休み、春休み等の長期休業日がある。
|
保護者の負担 |
市町村ごとに家庭の所得等を勘案して設定された保育料を納める。
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設置者の定める入園料,保育料等を納める。(家庭の所得に応じてその一部を減免する就園奨励事業が行われている。)
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参考:いわゆる「幼稚園と保育所の一元化」について 文部科学省
http://www8.cao.go.jp/kisei/giji/03/wg/action/05/2.pdf
私個人の調べによるものなので、園によっては当てはまらない部分もあると思いますがご容赦ください。
ここまで記事を読んでいただき感謝です!
それではまた次回!