鏡の鱗を100均の4つの商品でキレイに落す!浴室の鏡の水垢撃退法

お風呂のおそうじ担当カツオです。[@katsuo_dengon ]
みなさんこんにちは!

浴室の鏡にびっしりついた鱗状の水垢。除去するのはなかなか大変な作業ですが、汚れの性質を知ると意外と簡単にキレイにすることができるんですよ。鏡のウロコの落とし方はたくさんありますが、今回は100均で売っているアイテムできれいにするやり方を紹介しますね。

鏡のウロコの正体

お風呂の鏡を見えなくしてしまうウロコ状の水垢の正体は、水道水に含まれるミネラル分です。
主な成分として石灰(炭酸カルシウム)ケイ素(ケイ酸カルシウム)があり、鏡についた水滴の水分は蒸発しますが含まれている石灰やケイ素はそのまま残り結晶化してしまいます。

結晶化しているので中性洗剤や水拭きした程度では全く落とすことはできません。この頑固な汚れを落とす方法は2つ。洗剤で分解させるか、研磨剤で削り落とすかです。

鏡のウロコを落とすには


鏡のウロコを撃退するには汚れの性質を見極める必要があります。

まずは石灰から。なぜ水道水に石灰が?と思いますがカルキと言われればおなじみではないでしょうか?塩素を含む石灰なので水道水の殺菌のためには必要な成分なんです。石灰(炭酸カルシウム)はアルカリ性ですので酸性の洗剤で分解させる事ができ簡単に落とすことができます。お手軽なのはクエン酸ですね。

やっかいなのがケイ素の方。なぜなら鏡やガラスもケイ素が主成分ですが同じ成分のため同質化しやすい性質を持っているんです。鏡と同質化してしまったケイ素の結びつきは強く、ちょっとやそっと磨いたくらいでは落とすことができません。しかも中性なので酸性の洗剤でもアルカリ性の洗剤でも溶かせない汚れなんです。ケイ素(ケイ酸カルシウム)を分解させることができる洗剤もありますが、業務用の強力な洗剤なので危険性もありちょっと敷居が高いんですよね。家庭でこの汚れを落とす方法はただひとつ。研磨して落とすのみです。

研磨するにはひとつの覚悟が必要になります。それは目には見えないレベルでですが鏡の表面に擦り傷つけてしまうことです。

目の細かい耐水ペーパー(2000番以上)や液体コンパウンドなどでこするのですが、鏡と同質化してしまうケイ素の高度は鏡と同等。どんなに気をつけて丁寧に磨いても表面に小さな擦り傷はついてしまうでしょう。ミクロのサイズでは引っかかりができるので水垢がつきやすくなってしまいます。

とは言ってもどうしようもないことなので仕方ないということで納得するしかないでしょう。普段から汚れを溜めないようにすれば大丈夫ですし。

準備するもの


使う道具はダイソーやキャンドゥに行けばたいてい売っている物。
  • クエン酸
  • スプレーボトル
  • ゴム手袋
  • 重曹または液体クレンザー
4つなので432円で揃いますね。

分量外としてこちらも必要です。
  • キッチンペーパー
  • ラップ
クエン酸
石灰(炭酸カルシウム)を分解させます。無水一水和物の2種類がある。
一水和物とは水分子を含むという意味で、水を含んでいる分クエン酸の純度が低いので少し量を多く使う必要があります。
家にあるお酢でも代用可能。お酢の場合は臭いがありますが、流し残しがないか臭いでわかる利点もあります。
スプレーボトル
クエン酸を溶かした水をまんべんなく鏡に塗布するのに使います。
ゴム手袋
研磨剤をこするのに使用。手荒れを防ぐ効果も兼ねています。
重曹
アルカリ性の重曹は今回の汚れに対しては効果はありませんが、粒子が細かく水に溶けにくい性質があるので研磨剤として使用します。
液体クレンザーがあればそちらでもかまいません。目が細かいものならダイヤモンドパッドみたいなヤツを使ってもOK。

鏡のウロコを落とす手順

STEP.1
クエン酸飽和液100mlを作ります。
比率は10:7で、水100gならクエン酸70gです。厳密にはクエン酸は水100mlに対し73gで飽和状態になるので、ギリギリまで攻めたい場合は73g溶かしてください。これは無水のクエン酸の場合で、一水和物であれば結晶に水が含まれているので水100mlに対し85gで飽和します。裏表示で無水か一水和物か確認しましょう。
STEP.2
スプレーボトルにクエン酸飽和液をいれる。
STEP.3
鏡全体にスプレーする。
SPTE.4
キッチンペーパーを貼付ける。鏡が大きければ半分ずつ。
スプレーでしてクエン酸液をしみ込ませる。
STEP.5
キッチンペーパーがびっしゃびしゃになったら空気を抜く。
というか空気を抜きつつ濡らしていく。ゴム手袋は必ず着用しましょう。
STEP.6
ピタッとくっつくくらいになったらラップで乾燥しないように蓋をします。
STEP.7
1時間程度放置。ドラマを1話見ればあっという間です。
その前に鏡の下にたれたクエン酸飽和液をシャワーで流します。強い酸性の液なので金属を腐食させる恐れがあるからです。流れる先の配管等にも考慮して多めの水で流しましょう。
STEP.8
時間が経ったらキッチンペーパーとラップをはがしてクエン酸液を洗い流します。
STEP.9
重曹を少なめの水と混ぜます。
STEP.10
鏡を重曹をつけたゴム手袋でこする。こすりまくります。
スポンジだと繊維の間に粒子が入り込み研磨力が大幅に落ちるのでゴム手袋をした手が一番密着力を高めます。手だと力加減もしやすいですしね。力入れすぎて鏡を割らないように注意してください。
重曹は弱いアルカリ性ですが皮膚を溶かし手荒れの原因にもなるので液状になった重曹には素手で触らないようにしましょう。

研磨できるものなら重曹じゃなくてもかまいませんが、粒子の細かいものを使って下さいね。
STEP.11
後は水で洗い流せば完了です。
角の方に少し残ってしまいましたがかなりピッカピカになりました。
汚れから錆まで落とす「ハイホーム」
日本珪華化学工業(Nihonkeika Chemical)
売り上げランキング: 199
今回は100均で揃えるという縛りを設けたので研磨剤に重曹をチョイスしましたが、個人的なおすすめはハイホーム。1000円くらいで買えるのですが、高機能な研磨剤なので色々使えてすごく便利なんですよ。

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まとめ

所要時間は準備、片付け、待ち時間を入れて2時間といったところ。

クエン酸が少ないとカルキがなかなか分解されないので飽和するくらいの高濃度で作るのがコツ。酸性の液体なので鏡以外の金属部分に注意が必要です。

鏡のウロコは簡単には落ちないので放置してしまいがちですが身近なアイテムでも撃退することができます。簡単なので試してみてくださいね!

以上、鏡のウロコを100均の商品で落とす方法でした。
それではまた次回!