簡単な炭の着火方法【炭火起こし器】BBQの必須アイテム!

アウトドアと言えばバーベキューですよね!
みなさんこんにちは!カツオです。[@katsuo_dengon ]

バーベキューに必ずつきものなのが炭の火起こし。
これがまた難しいので慣れないうちは本当に大変。

なかなか着火しないのでうちわでパタパタあおいで空気を送ってみたり。
お父さんは汗だくです。

でも苦労するのは炭を熾す方法を知らないだけ。
実は簡単に炭に着火させるやり方があるんですよ!

炭火起こし器(チャコールスターター)

誰でも簡単に炭に火をおこせる便利な秘密アイテムは「炭火起こし器」。
ズバリそのままなネーミングですね。

もしくは「チャコールスターター」。
チャコール=炭
スターター=始める
こちらも言葉の意味は同じ。

炭に着火する器具ですが、構造もシンプル。
筒状の金属板の中に炭を立てて下から燃やすだけです。

炭火起こし器の原理

煙突効果の解説
煙突効果」という現象を利用しています。
筒状の容器の底の方で火を燃やすと周囲の空気が温められ上昇気流が発生します。

空気が上に上昇すれば、その空いた空間には容器の下部に空けられた穴から空気が入り込んできて、その空気が温められ・・・と一度火がつけば可燃物がある限りずっと燃焼し続けてくれるというわけです。

炎も拡散せず下から上に炭を包み込むように燃えるので、ものの10分〜15分程度で炭は真っ赤に燃え上がります。

炭火起こし器の形状


色々な形のものがありますが、一般的には円筒型のものと折りたたみ式のものが多いですね。
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円筒状のタイプです。

この形状の利点は炭や丸めた新聞紙などを入れやすい事。
また丸い形は重心が中央にあるので、安定して置け倒れたりの心配もなく安全性が高い。

ちなみにこの商品の写真は上下逆さま。
使用時は空気穴が下になります。
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折りたたみ式の代表と言えばユニフレームの「チャコスタ」です。こちらの形状の利点はなんと言っても携帯性。

平べったく折り畳めるので持ち運びにすごく便利です。
収納時も場所をとりませんので置き場に困ることも無い。

炭火起こし器の使い方


簡単といっても使い方を知らなければ簡単には使えません。
炭によって工夫が必要な場合があるので解説しますね。

普通の木炭の場合

必要なものは新聞紙などの紙があればOK。
確実に点けるなら着火剤も。

普通の木炭ならこれで十分火がつきます。
ホームセンターで10kg1000円以下で売ってる、いわゆるマングローブ炭です。

マングローブ炭は火付きが良く安価なので手軽にバーベキューをするなら選ばれることが多いのではないでしょうか。
STEP.1
火起こし器を出す。

折りたたみ式なら組み立てましょう。
STEP.2
炭とねじった新聞紙を差す。

新聞紙は1枚を4分の1にしたものをねじります。
5、6本は突き刺しましょう。好きなだけ入れてかまいません。

新聞紙だけでも大丈夫ですが、しばらく放置して湿気を帯びた炭だったり火付きに不安があれば着火剤を炭の下に仕込むと確実に火がつくでしょう。
STEP.3
新聞紙をまるめて底のスペースに入れる。

炭に火を移す火種なので入るだけ詰め込みましょう。
STEP.4
まるめた新聞紙に火をつける。

必ずBBQコンロの上で火をつけること。
あとは10分〜15分放置するだけです。
マングローブ炭は着火も簡単なのですが、最大の難点は突然爆ぜること。炭の内部に閉じ込められた空気が熱で膨張してはじけるらしいのですが、お肉を焼いている時に突然、「パン!」という破裂音とともに飛んでくる炭の破片が当たるとこれがまた痛い!

大人ならちょっとした火傷で済みますが小さいお子さんがいたらけっこう危ないですよね。

そこで、燃焼時間が長くほとんど爆ぜることがないオガ炭を使うことをおすすめしたいと思います。

オガ炭の場合

オガ炭(おがたん)とは、材木の製材時にでた「おがくず」を圧縮加熱成形して製造するオガライトを主原料とした木炭。六角形で中心に穴の空いたチクワのような形をしています。

火がつきにくく新聞紙と一緒に燃やした程度では火がつかないのが難点。ですが、一度火がつくと長く燃焼しますし、粉末状のものを圧縮加熱成型していることから空気が内部に入らないので爆ぜる事はまずありません。

白炭(高級な炭)に似た性質があるので、オガ備長炭と呼ばれることもあります。
安価ながら性能の良さから炭火焼肉のお店で使われているのもこのオガ炭。つまりBBQにもおすすめの炭というわけです。

ですが、最初に言った通り非常に火をつけにくい炭でもあります。炭起こし器でもコツがいるので解説しますね。

STEP.1
炭起こし器を出す。

円筒型で大きめのものがおすすめ。
オガ炭は細長い筒状の形なので同じ円筒型の方が入れやすいからです。
STEP.2
底面に新聞紙をしく。

この新聞紙は無いなら無いでかまいません。
燃料としての意味もありますが、この上に置く着火剤が崩れやすく、オガ炭も細かい粒子がポロポロ落ちるので受け皿代わりに入れています。
STEP.3
着火剤置く。6ピースくらいあれば十分かな。

板状の着火剤は圧縮木材繊維にワックスを含んだもので一般的な着火剤ですね。燃えやすいですが、一瞬で燃え移ったりするようなものではないので安全性は高い。

写真のものはキャプテンスタッグのファイアブロック。30ピース入りで340円でした。
ホームセンターに文化たきつけがあればそっちの方がコスパはいいかも。
STEP.4
オガ炭とマングローブ炭を立てる。

8:2か7:3くらいの割り合いで入れます。
マングローブ炭は着火剤の役割ですね。

これで準備は完了。
STEP.5
新聞紙をまるめて底のスペースに入れる。

長く燃えて欲しいので入るだけ入れましょう。
STEP.6
まるめた新聞紙に火をつける。

あとは15分〜20分放置するだけです。

写真では持ち手を開き忘れて撮影してしまいましたが必ず開いておきましょう。

本体に持ち手がくっついたままだと炭が出来上がる頃には耐熱手袋も役に立たないほど熱くなります。
私も一度忘れて持つ事すらできなくなり、ひとつずつ火箸で取り出すハメになりました。
オガ炭は火付きの悪さから、火がつきやすく長く燃える素材の順に火を受け渡していく必要があります。

新聞紙着火剤マングローブ炭オガ炭

着火剤だけでもいけるかもしれませんがコスパが悪いです。木炭の方が圧倒的に安価で長く燃えます。
それに着火剤が足りなかった場合、途中追加は燃え移りの危険もあるので恐いですしね。

火起こし器のおすすめは?


日本国内で買える火起こし器のメーカーはいくつかあります。

  • スノーピーク
  • ユニフレーム
  • コールマン
  • キャプテンスタッグ

アウトドア用品を買ったことがある人ならあるていど聞いたことがあるメーカー。この4つのメーカーの中で選択肢は2つです(個人的に)。

それはユニフレームキャプテンスタッグです。

スノーピークはものはいいですがどれも高価なので除外します。
コールマンのは値段の割に材質がいまひとつなのでこちらも除外。

ではユニフレームキャプテンスタッグはどちらがいいのか?

選び方はシンプル。
価格が高いけど品質のいいものか、価格は安いけど十分使えるものかです。
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価格が高いけど品質がいいのはユニフレーム
素材はステンレス鋼で作ってあるので何回使っても変形しにくい性能が人気です。

その分お値段も4500円前後とそれなりにしますが、それだけ高品質なのは間違いない。
キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG) バーベキュー用 折りたたみ 火おこし器 炭焼き名人 FD M-6638
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価格は安いけど十分なのはキャプテンスタッグ
素材は鉄なので使い続けるとゆがみやサビが発生します。

とはいえ、火起こし器の性能としては特に遜色はありません。
私は8年前に買ったものを持っていますが、まだ現役で使えます。サビてゆがんで見た目は悪いですけどね。

値段はなんと1200円前後と超お買い得。
他にも火起こし器を出しているメーカはありますが、ここまで安いのに性能が高ければ選ぶ理由がありませんからね。
次にサイズ。ユニフレームもキャプテンスタッグも通常サイズと大サイズがあります。
これは好みによりますが、ファミリーでBBQをするだけなら大を買う必要はないでしょう。大き過ぎると火起こしに必要な炭の量も増えるので燃費が悪いです。

どちらを選ぶかはあなた次第ですが、私のおすすめはこれらとは別のものになります。

私がおすすめしたい火起こし器

キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG) 大型火消し壺 火おこし器セット バーベキュー用
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折りたたみ式ではなく円筒型のもので、火消し壷と合わさったキャプテンスタッグのこの製品。これが一番のおすすめです。

折りたたみ式はコンパクトになりますが利点はそれだけです。

円筒型はデメリットとして当然場所を取るので携帯性は悪いのですが、火消し壷と合わさることで一石三鳥のメリットが出てくるのです。

メリット1:炭入れになる

BBQにいく時必ず持って行くのが炭の収納ボックス。

ホームセンターで買って段ボールのままの方もいるかもしれませんが、大きくて邪魔になります。というわけで炭入れが必要になるのですがこのサイズじゃちょっと足りないかな?という時もあるんですよね。

そこで炭入れ+火起こし器に炭を持って行けば炭が足らない!ということにはなりにくいんですよね。

メリット2:火起こしの準備が前日できる

これが一番のおすすめの理由です。

前日の夜に着火剤や炭をセッティングしておけば当日はコンロに置いて火をつけるだけなので設営がはかどること間違いなし。

メリット3:火消し壷

これは使う人と使わない人がいると思うのですが、バーベキューが終わったら火のついた残りの炭を容器に入れてフタをして置けば中の酸素がなくなり水を使わなくても炭を消火することができます。燃え尽きるのを待ったり水をかけたりしなくていいので後片付けが非常に楽なんですよ。

一度火がついて消した炭は火付きが良いので、次回の着火剤としても役立ちます。

しかも値段も安い
これだけ便利で3,000円前後とコスパも抜群。

製品名は火起こし器&火消し壷ですが炭入れも兼ねることができるのこのセット。一度使うと手放せなくなる便利さなんですよ!

よかったら検討してみてくださいね。

耐熱手袋もあると便利


火起こし器は性質上とても高熱になります。

取っ手の部分まで熱々になることはありませんが、やけど予防として耐熱性能のある手袋を使うことをおすすめします。
耐熱手袋はメーカーによってピンキリで、一番いいのはスノーピーク。難点は少し大きいことでしょうか。

性能は折り紙付きです。
コールマン ソリッドレザーグリルグローブ2 170-9506
コールマン(Coleman)
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次いでコールマン。これも耐熱性能は高いようです。
スノーピークより少し安い。

他のメーカーのものは1000円前後ですが革製というだけで耐熱性能はあまりありません。
中に軍手をつけるとある程度の耐熱性は発揮します。

スノーピークの耐熱手袋はお高いですが、スノーピークは保証がすごくしっかりしているので有名。
製造上の欠陥が理由の場合は無償で修理交換してくれる最高峰のアウトドアメーカーさんですね。

コンロの片付けも熱々のままでもできて便利ですし、なにかと重宝する耐熱手袋は持っていては損はありませんよ。

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まとめ

  • 火起こし器は簡単に使える
  • 10~20分で炭が使用可能に
  • マングローブ炭は新聞紙だけでもOK
  • オガ炭は着火剤と木炭が必要
  • 火消し壷とセットのものが便利
  • 持ち手の開き忘れ忘れに注意
炭を組んで火をおこすやりかたもありますが火起こし器を使うのが一番手軽です。
なにより最初の火種に着火したら後は放置しておくだけでいいので他の設営作業にとりかかることができで時間の節約になりますしね。

折り畳み型がスマートでコンパクトになりますが、紹介した火消し壷と火起こし器のセットはひとつで何役もこなせるすごく便利なヤツなのでチェックしてみてくださいね!

以上、火起こし器のレビューと使い方でした。
それではまた次回!