みなさんこんにちは!
トクホコーラなどのトクホ飲料を飲んだことありますか?食事と一緒に飲むと糖質の吸収を抑えるとかいうアレです。ダイエットに効果があるとテレビや雑誌でも話題になったので興味のある方も多いのではないでしょうか。
実はあのダイエット系のトクホ飲料は簡単に自作できるんですよ。
しかも商品と比べたらめちゃくちゃ安いので買うのがバカらしくなるほど。
今回はその作り方と効果や安全性について解説したいと思います。
まずはトクホ飲料とはいったいどんなものなのか?からお話していきますね。
トクホ飲料とは?
トクホとは「特定保健用食品」のこと。
からだの生理学的機能などに影響を与える保健機能成分を含む食品で、血圧、血中 のコレステロールなどを正常に保つことを助けたり、おなかの調子を整えたりするの に役立つ、などの特定の保健の用途に資する旨を表示するものをいいます。有効性、安全性などの科学的根拠を示して、国の審査のもとに消費者庁の許可を受けた食品のことを指します。ざっくり言うと「成分に特定の効果がある事を国に認められた食品素材」ということですね。
引用/消費者庁:特定保健用食品とは
一口にトクホ飲料と言ってもいくつか種類があります。糖の吸収を抑えたり体脂肪を減らしたりとそれぞれ成分が違うのですが、「難消化性デキストリン」という成分を含んだトクホ飲料があり、これがトクホコーラやトクホサイダーに入ってる成分なんですよ。
難消化性デキストリンとは?
そもそもデキストリン(英語:dextrin)とはデンプンから作られた食物繊維で、難消化性デキストリン(英語:Indigestible dextrin)は読んで字のごとく「人体で消化されにくいデキストリン」ということになります。本来は食物繊維不足を補う目的で作られました。トウモロコシのデンプンを焙焼(あぶり焼くこと)したものにアミラーゼ(人体がデンプンを消化する酵素)で分解させて残ったものが「難消化性デキストリン」です。人間の消化で行われるプロセスと同じようにして残ったものが「難消化性デキストリン」なので消化できないのも当然ですね。
難消化性デキストリンの安全性
結論から言うと非常に安全な食品みたいです。アメリカのFDA(食品医薬品局)から安全な食品素材であると認められていて、一日の摂取量の上限を定める必要がないほど安全なんだそうですよ。
そもそも人体が消化しにくいものなので、口から入ってお尻から出て行くだけですから難消化性デキストリンそのものが健康に影響を与えるものではないということがわかりますね。
過去に安全性を調べた試験では、難消化性デキストリン10gを1日3回で16週間(112日間)摂取し続けたところ、血圧の変化も認められず、鉄・マグネシウム・カルシウムなどのミネラル濃度についても変化は認められなかったと報告されています。下痢などの消化不良の症状もなかったそうなのでお腹が弱い方も大丈夫そうです。
難消化性デキストリンの効果
難消化性デキストリンには主に5つの効果があるそうです。
- 糖の吸収を遅らせる
- 脂肪の吸収を遅らせる
- 整腸効果
- 内蔵脂肪を減らす効果
- ミネラル吸収率アップ
糖質の吸収を抑制する効果については、難消化性デキストリンを食事と一緒に摂った場合、摂らなかった比べ約24%程度血糖値の上昇が抑えられる結果だったそうです。
糖質全てを抑えられるわけではなく、単糖類のブドウ糖や果糖には影響せず、でんぷんの消化過程で生成される二糖類(単糖が2つくっついたもの)である麦芽糖の吸収に影響があるんだそうです。この結果からするとでんぷんに対して効果があるので食事の内容によっては効果が多少違ってくるかもしれませんね。
脂肪の吸収スピードを遅らせ、中性脂肪の上昇もある程度防いでくれます。こちらは摂らなかった場合に比べて約27%程度の抑制効果が。
食物繊維なので整腸効果も。便秘改善など便通が良くなるのでお腹が弱めの私はありがたいです。
内臓脂肪を減らす効果はBMI 23以上の成人男性を対象とした試験で内臓脂肪を抑えた結果がでたそうです。糖質と脂肪を抑えた結果、内臓脂肪が減ったという事でしょうか。
ミネラル吸収率アップに関しては、鉄、カルシウム、マグネシウム、亜鉛の吸収を促進させたことが動物実験で確認されたとのことですが、何故なのかまではわかりませんでした。
糖質も脂肪も約4分の1程度軽減できるようなのであくまでダイエットのサポートくらいの効果といったところでしょうか。あまり糖質を制限して血糖値が低くなり過ぎるのも体には良くないのでちょうどいいのかもしれませんね。
トクホ飲料の作り方
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Amazonで原末が販売されているのを買うのが一番コストパフォーマンスが良いです。
難消化性デキストリンが手元に届いたら後は飲み物などに混ぜるだけ。
私の場合は麦茶に混ぜることが多いですが冷たい飲み物にも溶けてくれるのでいいですね。
すごく細かい粒子の粉末なので最初ダマになりますが時間が経つとほとんどわからないくらいに溶け込んでしまいます。
摂取量の上限は特に定められていませんが1回の食事で10gくらいがいいみたみたいですよ。1日だと食事3回で30gですね。摂取量に上限はないのできっちり計る必要はなく適当に入れても大丈夫です。
一応重さを計ったところ大さじ1杯で5g強といったところでした。大さじ2杯程度が10gの目安ですね。
Amazonで販売されている難消化性デキストリンは2,000gで3,000円前後なので10gで15円くらいなる計算です。トクホ飲料を買うよりも大幅に安いのです。
ちなみに「賢〇の食卓」も難消化性デキストリンなのですがここまで読んでくれた方は何を言いたいのかもうわかりますね。
難消化性デキストリンの飲み方
食事のどのタイミングで摂取したらいいか?という疑問があると思います。一番は食事の開始と同時に同じペースで摂ることが効果的なタイミングでしょう。食事と一緒に腸までいくことで吸収を抑制してくれるわけですからね。
水分だけ摂ると一気に腸までいくので先に飲むのはあまりおすすめではありません。
飲み忘れて食後に飲むのであれば効果は下がりますがまだ間に合います。
混ぜるものはお茶でもいいですし、食事中は水は飲まないという方はみそ汁などの汁物もおすすめですよ。
低粘性で溶けやすく、低甘味なので混ぜても本来の味を邪魔しません。
水に溶かした場合はほとんど透明で、耐熱性・耐酸性に優れているためこの飲み物に入れてはダメみたいなこともありませんのでならなんでもOK。
あえて言うならラーメンやうどんには直接入れない。スープを全部飲み干す必要が出てくるからです。
難消化性デキストリンの保存方法
湿気にさえ気を付ければいいのでビンなどに小分けしとくと便利です。ちょっと貧乏くさいですが私はインスタントコーヒーのビンに入れてます。2キロの袋はかなり大きいですし、粉末の粒子が細かいのでけっこう飛散します。
ビンなどに入れれば飛散量が抑えられるんで大きめのビンをいくつか準備しておくのがおすすめです。
便利なのはこちらのシュガーポット。
1回で出る量がある程度決まっていて難消化性デキストリンの場合はひとふり3g程度が出てきます。
100均で売られているソース入れもおすすめ。漏斗と合わせて買えば詰め込むのも簡単ですし小さいので持ち運びに便利。外食時に大活躍です。
先におすすめしたシュガーポットを持ち運んでもいいですが、キャップはロックされないのでカバンの中で抜けた場合カバンが粉まみれになる恐れがあるのでシュガーポットはジップロックなどに密閉して持ち出しましょう。
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まとめ
- トクホコーラの中身は難消化性デキストリン
- 糖と脂肪の吸収を4分の1に抑制
- ブドウ糖や果糖はスルー
- 麦芽糖の吸収を抑制する
- 食物によっては効果が変わるかも
- 便秘改善にもよい
- 摂取量は1回の食事で10gが目安
- 原末を買えばコスパ抜群
効果のほどは個人差がありますしすごく高い効果があるというものでもありませんが、生活の一部に取り入れれば多少の健康改善がみられるのではないかと期待しています。
体重のほうは長く続けてみないとわかりませんが、少なくともお腹の調子は良くなりましたよ。毎日おトイレが調子がいいんです!(個人差がありますが。)
3,000円くらいで試せるので「難消化性デキストリン」おすすめですよ。
私も飲み始めてちょっとですがしばらくは奥さんとともに続けていきたいと思っています。
以上、難消化性デキストリンでトクホ飲料を自作するお話でした。
それではまた次回!
参考・引用元:難消化性デキストリン|大塚製薬
https://www.otsuka.co.jp/health-and-illness/fiber/about/type/dextrin/
https://www.otsuka.co.jp/kns/iteminfo.html